2019年09月02日
おしえてクリンちゃん
クリンちゃんの廃掃法豆知識
大変暑い日が続いております、如何お過ごしでしょうか「おしえてマロンさん」コーナー少しお休みを頂いておりました、ネタが無くなってしまい充電期間を頂きましたがだからと言って毎月皆さまのお役にたつような内容を今後お知らせできるかは目下のところ私自身にも分かりません。ただ、仕事では変わらず毎日忙しく動き回っておりますこれも偏に取引して頂いているお客様のおかげです感謝しなくてはいけないでしょう。
さて、昨今の廃棄物を取り巻く環境は日増しに厳しくなってきております涸渇していく最終処分場、それに伴う処理費用の高騰、廃棄物の中間処理を主要業務としている弊社としては処理後の廃棄物の出荷先は重要です。また、「エコアクション21」にも取り組んでいますので廃棄物を単純に埋立処理するのではなく廃棄物の有効活用の指針となるリサイクル率を追い求めていく事も重要な課題となっています、エコアクション21の管理責任者もしておりますので常に目標に対する達成度も追い求めていかなくてはいけません、処理後の廃棄物の処理先に関しては各工場の責任者に任せてはおりますがその選定には常に目を光らせております、ややもすればリサイクルを怠り安易な方法に頼ってしまいがちになりリサイクル率を下げる要因にもなりかねません、毎月実施しているエコアクション21推進会議にて目標に対する進捗状況報告と数字から読み取れる結果と是正箇所の洗い出しは行っておりますが担当者の智識向上の必要性を実感させられます。
搬入される廃棄物は建設現場から排出される廃棄物が多く品目もたきに渡り混合廃棄物として搬入される場合が殆どです、搬入された廃棄物は作業員の手で選別し廃棄物の品目に合った処理方法に分類した後その廃棄物に合った処理をしています、その廃棄物の処理方法の1つとして廃プラスチックと繊維くず(本畳・スタイロ畳)、木くず、紙くず、動植物性残渣、汚泥を原料とした固形燃料(RPF)を袋井RPF工場・大川工場・桜台工場の3工場で製造しています。現在月間2,000トン程を製造していますが、国内では廃プラスチックの処理に関して国を挙げて取り組んでいます、今まで中国を中心とした東南アジアに有価廃プラとして輸出していた物が各国の輸入規制の強化によりダンボールや古紙といったもっぱら再生物と同様に国外処理が出来なくなったことが大きな要因です。
この対応策として環境省では優良処分業者を対象とした廃棄物処理法省令改正を行う方針を打ち出しました、内容はどの様なものなのか「産業廃棄物の処理施設で、優良産業廃棄物処分業者が廃プラスチック類を処分のために保管する場合、保管量の上限を、当該施設の1日当たりの処理能力に相当する数量を現行制度の14を乗じて得られる数量(14日分)から28を乗じて得られる数量(28日分)に引き上げる」と言った内容です、6月27日から7月27日までパブリックコメントにかけて意見募集をした上で、今年8月をめどに公布する予定としています。
これによって国内で発生する廃プラスチックがどの程度円滑に処理されていくのか私は疑問に思います、保管容量が増えたとしても処理体制が確立していなければ排出事業者で保管しなくてはいけない廃棄物が処理業者の保管場所にて保管する即ち保管場所が変わるだけのように感じられるからです。
それよりも弊社のようなRPF製造業者を有効活用し、現状一部の産業でしか使用されていないRPFを多岐に渡る産業で使用できるように制度を構築し、製造されたRPFの供給場所が限られている現在の状況を改善し供給場所を多くすることが根本的な解決方法ではないでしょうか、今後も国が取り組む対応策を注視してみて行きたいと思っています、ちなみに弊社も産業廃棄物処理業許可(処分業)の静岡県と浜松市の優良認定の認可を受けております。