暑い夏も終わり爽やかな秋晴れの空を楽しみにしていた9月でしたが、日本列島を襲った台風、多大な被害を受けた人達、一日も早い日常を取り戻すことを願っています、私も山間地に住んでいますので裏山からの土石流、家の前を流れる川の氾濫、毎年台風シーズンになると心配でなりません。幸いな事に今年は川の氾濫による稲の被害もなくこのまま刈り取りまで何もないことを祈るばかりです。
さて、9月13日に静岡県と公益社団法人静岡県産業廃棄物協会主催の研修会に「活用事例発表」を頼まれ研修会に参加し15分程お話をしてきました。「産業廃棄物処理業者優良認定制度普及研修会」と題した研修会内容、廃棄物を搬出する排出事業者、処理を委託される処理業者併せて80名程の参加者でした、半数が同業者の方であり当日会場まで発表事例の内容を考えずに行った事を後悔しました。
第一部基礎研修では、公益社団法人産業廃棄物処理事業振興財団の改田氏による「優良認定処理業者認定制度に基づく情報公表と制度活用」と題して講演が行われました。
@優良認定処理業者認定制度の概要
(制度制定の背景/制度の概要/普及状況/制度活用のメリット/環境配慮契約法の
動向)
A優良産廃処理業者認定制度の活用
(公表情報の活用のしかた/注意義務の履行/実地確認について)
B排出事業者−優良認定業者との連携、コミュニケーションのあり方
(さんぱいくん・優良産廃ナビの活用/優良認定業者との連携、コミュニケーションの
あり方/産廃処理業者を巡る課題と優良認定制度の今後)
以上のように3部構成に分け、非常に解りやすく排出事業者や処理業者の目線で講演してくれ、優良認定を取得している業者も改めて優良認定取得のメリットを理解できた講演でした。
私の前に排出事業者の立場として事例発表をした、はごろもフーズ(株)の方の内容も排出事業者として廃棄物をどのように取り扱っているのか、優良認定取得業者との取引のあり方など処理業者として感心させられる発表事例であり興味深く聞くことができました。
そして、私ですが前の二人のお話を聞いた後でしたので優良認定を受けている処理業者としてお話すべき事が自然と言葉になった事は大変助かりました。もともと私は優良認定取得に肯定的な人間ではありませんでした、そう、認定後のメリットを理解できなかったのです。取得までには、処理し用意しなくてはいけない書類、情報開示等の問題が山済みであった事も障壁に無かった訳ではありません。優良認定を取得しても排出事業者様の見る目が変わるわけでは無いし、ましてや、適正な処理料金で取引ができるとも思っておりませんでした。しかし、認定取得して実感したことは、認定はメリットばかりを考えて取得するもでは無いと言うことです。処理業者として廃棄物処理の取り組みに対しての遵法性確保と社員全員のスキルアップの為にあるのだと実感しました。今後も、優良認定取得業者として排出事業者様と共に廃棄物処理を考えて行きます。