今日は11月26日です。出勤途中にある外部気温計に表示されている気温は何と1度。寒くなったものです。先日東京では気象庁が観測を開始して11月に始めて積雪を観測したとの事。叫ばれている地球温暖化、一体地球はどうなってしまうのか。何を地球が怒っているのか。聞いてみたいものです。
さて、環境省では中央環境審議会に廃棄物処理制度専門委員会を設置し、次期改正に向けた廃棄物処理法の見直しを行っています、各団体からのヒアリングも終了し、おぼろげながら改正の方向性が見え始めてきたとのことです。
私が読んでいる資源新報の8月9日夏季特集号に「どうなる?2017の廃棄物処理法改正」と題して現状の論点をまとめたような記事が載っていましたので、その中から少し争点をご紹介してみたいと思います。環境省作成の論点案として次の項目が載っていました。
@適正処理の更なる推進
・排出事業者責任の在り方及び廃棄物処理による適正処理を確保するための制度的対応の検討(「ダイコー事案」再発防止策を含む)
・廃棄物処理における有害管理の強化策の検討
・廃棄物の排出抑制、リサイクル等のための追加的方策の検討
・市況により廃棄物該当性が変動するものや、有害性の高い物品に、管理のための一定の基準を適用できるようにする制度(違法な不用品回収業者対策を含む)の検討
・電子マニフェストの更なる普及措置の検討
A廃棄物処理法に基づく各種規制措置の見直し及び優良な処理事業者の更なる育成に係る措置
・規制の合理化の観点から見直すべき措置の検討
・優良な事業者の更なる育成の観点から取り組むべき措置の検討
B廃棄物の排出抑制等及び廃棄物処理分野における温暖化対策の強化
・廃棄物の排出抑制、リサイクル等のための追加的方策の検討
・廃棄物分野において、地球温暖化対策として考えられる取組及び制度的対応の検討(※廃棄物処理法の法目的の枠内でどこまで行うことができるのかは留意が必要)
C廃棄物等の越境移動の適正化に向けて対応
・国内外で発生した二次資源(使用済鉛蓄電池、電子部品スクラップ等)について、我が国の誇る環境技術の先進性を活かしつつ、非鉄金属のリサイクル等資源循環を着実に進めるための輸出入規制の在り方の検討
内容を読んでみると解ったような解らなうような、具体的に何を検討して行きたいのか、もっと現実の状況を見据えた検討をして頂ければと思います。
ただ、各団体(日本建設業連合会、日本経済団体連合会、全国都市清掃会議、全国廃棄物連合会等)からの要望を見てみると、現状の矛盾点をつかんだ要望事項を出しております。今後は中小規模の排出事業者や一般廃棄物事業者などからのヒアリングが予定されており、中途段階での整理であるということです。
最後に文中のまとめとして、最終的には専門委員会での議論、ひいては環境省次第ということは言うまでもないと締めくくっていました。私個人の意見としては廃棄物処理法の改正がなされ、どの県も同じ考えの基に廃棄物処理事業が推進され、締め付けばかりの法律ではなく、優良認定事業者には多少の規制緩和がなされても良いのではないかと考えます。