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T U B O J U N コ ラ ム(VOL.11)
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「プラスチックの渦」

皆さん、こんにちは!今年の春はしとしとと優しい長雨がよく降りますね。この時期に降り続く雨のことを「菜種梅雨」ともいいますが、菜の花の甘酸っぱい香りが漂ってきそうな情緒ある名前で私は好きです。先週は子供の入学式と入園式が続きましたが、ともにちょっと冷たい雨模様の天気。ですが、鮮やかな菜の花を横目に見ながらひとつ傘の下、子供と身を寄せ合って小学校や幼稚園に向かって歩く。何となくいい感じでした。当社の入社式も含めてこのところ毎日のように行事続き。やや行事疲れ気味のTUBOJUNです!

前回のTUBOJUNコラムでは四十の手習いとしてスノーボードにチャレンジみたいな話題に触れましたが、一昨年、もうひとつ四十の手習いとして始めたものがあります。それがサーフィンなのですが、いや〜、これには一気にハマりました。寝ても覚めても想うのは週末の海。さすがに平日には行きませんが、土曜日などは海に行ってから出社したり、仕事の途中で抜けて海に行ってまた会社に戻るなどという「エクストリーム出社」的な行動までしてしまう次第。一向に上達しないヘタレぶりはさておき、単なる趣味にとどまらずライフタイルの変化まで楽しい。下手の横好きを地で行っているのです。

しかしながら、サーフィンに行くと改めて痛感するのは海のゴミの多さ。海岸に打ち上げられたゴミもあるし海を漂うゴミもある。海を愛するサーファーが主体となってゴミの無いビーチを目指すビーチクリーンの活動も各地で活発に行われていますが、膨大なゴミの前では残念ながら焼け石に水的な面も否定できません。海岸に捨てられたり打ち上げられたゴミなら片付けることが出来るので何とかなります。それより気になるのは海中や海面に漂うゴミの多さ。その多くがふわりふわりと漂うプラスチックゴミ。海を漂流するプラスチックゴミが環境にもたらす影響が今、大変懸念されつつあります。ところで、「プラスチックの渦(Plastic Vortex)」というものを知っていますか?

地球レベルでみると、海流により運ばれたプラスチックゴミが渦状の巨大な流れに取り込まれて集まり、太平洋や大西洋、インド洋に計5ヵ所の巨大なたまり場が形成されています。それが「プラスチックの渦」と呼ばれるもの。私たち日本や中国・韓国といった太平洋沿岸諸国から漂流したゴミは黒潮に乗り北太平洋の中央部に集まり「太平洋ゴミベルト」と呼ばれる巨大ゴミ海域を形成するのです。この北太平洋に広がる地球上で最大の「プラスチックの渦」の大きさは、科学者の推測によると日本の面積の何倍になるとか米テキサス州の面積の2倍に及ぶとかとも云われ、とにかく広大かつ膨大な量なのです。海洋に流出するプラスチックゴミは世界全体で年間480万〜1270万トンとも云われています。

海面に浮く大きなゴミの集まりを指して「ゴミの島」「ゴミの大陸」などと称されることもありますが、本当に懸念されているのはその目に見える分かりやすさではありません。より深刻視しなければいけないのは、ビーチサンダルやビニール袋といったそれらのプラスチックゴミが紫外線や波により5ミリ以下に分解された微細な「マイクロプラスチック」が生態系に与える影響です。魚や鳥などの海洋生物は知らず知らずのうちにマイクロプラスチックなど毒性の高い化学物質を含んだ高濃度の「有毒スープ」を飲んでいる。さらに、食物連鎖の末に人間の体内にも取り込まれる。それは「プラスチックの渦」の中に限った話ではありません。遠くから見るときれいな海であっても実はマイクロプラスチックを多量に含んでいる可能性は十分にあるのです。

ということは・・、サーフィンをしているのか溺れているのか分からない下手っぴの私は「マイクロプラスチック入り有毒スープ」をたっぷり飲んでいるということですか!?恐ろしい事実に気付いてしまいました・・。な〜んて言っても私、サーフィンは絶対やめませんから!とかくゴミ問題というのは感情論がつきまとうものです。ダイオキシン、有毒物質、健康被害などなど刺激的な言葉の数々。目を覆いたくなるような悲惨かつ刺激的な映像の数々。この海のプラスチックゴミに限らず、ゴミ問題に対して必要なのはそういう「煽り」ではないと考えます。煽れば煽るほどゴミ問題が逆にどこか遠い世界の特殊な問題のように思えてくる。必要以上の煽りは物事の本質を見えにくくする。本来はもっと身近な、私たち自身の過剰に豊かなライフスタイルの問題であるのですから。

さて、当社からメルマガ読者の皆さまへお知らせ。今回は特に企業の皆さまへのお知らせです。リサイクルクリーンでは再利用が困難な廃プラスチック、紙くず、木くず、繊維くずといった産業廃棄物からRPF(Refuse paper & plastic fuel)という固形燃料を製造しています。最新鋭設備導入により月産4000トンの能力を持つ袋井RPF新工場も完成!石炭など化石燃料の代替燃料として需要が高まるRPF。つきましては、RPFの原料となる廃棄物を提供して下さる企業さまを大々的に募集しています!化石燃料に比較して二酸化炭素排出量が少なく環境への負荷を減らせるうえに、企業さまの廃棄物処理コストの削減が可能になります。引き取り・持ち込みのどちらでも対応。同業者さまからのご依頼も歓迎。量に関わらず無料見積り致します。お気軽にお問い合わせを!

今回のテーマである海のプラスチックゴミに限りません。環境問題・ゴミ問題は自分自身が出来ることから始める。それしかありません。そう、今、私たちに出来ること。ゴミの再資源化。それは・・?やはり、RPFでしょう!最後は手前味噌で失礼致しました。

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