2018年04月02日
おしえてクリンちゃん
クリンちゃんの廃掃法豆知識
皆さんが楽しみにしている桜も満開に近づいています。私の職場のある天竜区でも薄いピンクの花びらが開き今週の週末には花見日和となる事でしょう。私も1日と7日の日曜日には花見の予定が入っており今から楽しみにしています。
今回は環境省が1月に発表した「産業廃棄物排の排出及び処理状況等(平成27年度実績)」と「産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成28年度)」について載せてみたいと思います。
※「産業廃棄物排の排出及び処理状況等(平成27年度実績)」
廃棄物の総排出量は前年比で200万トン減少し(約0.4%減)約3億9119万トンです、その処理状況からみると以下のようになります。
1.産業廃棄物の処理状況:前年度に比べて最終処分量が3%減少。
・再生使用量⇒約2億756万トン(53.1%)(前年度約2億968万トン 53.3%)
・減量化量⇒約1億7354万トン(44.4%)(前年度約1億7,276万トン 44.0%)
・最終処分量⇒約1009万トン(2.6%)(前年度約1,040万トン 2.6%)
2.業種別排出量:上位業種は前年度と同様で上位5社で総排出量の8割以上。
・電機・ガス・熱供給・水道業⇒約1億54万トン(25.7%)(前年度約1億103万トン 25.7%)
・建設業 ⇒約8,185万トン(20.9%)(前年度約8,161万トン 20.8%)
・農業、林業 ⇒約8,095万トン(20.7%)(前年度約8,190万トン 20.8%)
・パルプ、紙、紙加工品製造 ⇒約3,176万トン(8.1%)(前年度約3,261万トン 8.3%)
・鉄鋼業 ⇒約2,976万トン(7.6%)(前年度約2,864万トン 7.3%)
3.業種別排出量:前年と同様で上位3品目で総排出量の8割以上。
・汚泥 ⇒約1億6,932万トン(43.3%)(前年度約1億6,882万トン 43.0%)
・動物のふん尿 ⇒約8,051万トン(20.6%)(前年度約8,142万トン 20.7%)
・がれき類 ⇒約6,421万トン(16.4%)(前年度約6,439万トン 16.4%)
※「産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成28年度)」
1. 平成28年度に新たに判明した不法投棄事案
・不法投棄の件数⇒131件(前年度143件)【-12件】
・不法投棄量 ⇒2.7万トン(前年度16.6万トン)【-13.9万トン】
2.平成28年度に新たに判明した不適正処理事案
・不適正処理の件数⇒132件(前年度261件)【-129件】
・不適正処理量 ⇒7.5万トン(前年度40.7万トン)【-33.2万トン】
3. 平成28年度末における残存事案
・残存件数⇒2,604件(前年度2,646件)【-42件】
・残存量 ⇒1585.2万トン(前年度1609.7万トン)【-24.5万トン】
4. 平成28年度に新たに判明した硫酸ピッチの不適正処理事案
・不適正処理の件数⇒0件(年年度0件)【±0件】
以上ですが廃棄物の排出量は製造業の海外進出が進むにつれ日本国内の製造量は減少し廃棄物が増えていく事は考え難い状況です。また不法投棄に関しては減少していますが今後も不法投棄の未然防止と今ある事案の拡大防