2018年08月06日
おしえてクリンちゃん
クリンちゃんの廃掃法豆知識
毎日暑い日が続いていますが体調は如何でしょうか。今年の夏は何か異常です。私の少ない趣味のひとつである鮎釣りですが、川の状態が悪く不調です。水は適度にあるのですが、川に鮎の姿が見えません。このままシーズンが終わってしまうのではないかと心配です。今年は鮎をまだ口にしていません。鮎釣りをはじめて35年程経ちますが、初めての経験で物足りない夏を感じています。
さて、最近テレビで良く聞く「命にかかわる暑さ」と言う言葉があります。屋外で作業することの多い企業ではこの時期熱中症対策は重要な問題です。弊社も9箇所の産廃処理工場と1箇所の資源物処理工場を稼動しています。多くの工場は屋内型の工場ですので炎天下での作業ではありませんが、粉塵対策のために防塵マスクをしている中で気温35℃を超える蒸し風呂のような条件化の中での作業では熱中症対策は必要になります。
労働条件が軽作業の職種ではないこの業界です。廃棄物の選別作業、車両での集配作業、現場での手積みによる回収業務等の屋外で作業しなくてはいけない場面が多くあります。雨天下での作業、そして炎天下での作業等労働条件の改善に向けて、企業として考えなくてはいけない点がまだ多く残っているのが実情です。
そこで、今年の6月から発足した「安全運転・安全管理」部会です。今まで別々の組織として活動していましたが、お互いに重なる部分が多く、別々に活動しているよりも会社全体に活動内容を周知するためには組織を統合し、効率の良い運営組織にして結果を出す事ができる部会にしていく事が目標です。その組織の統括責任者として組織を管理する立場に就きましたので、教育訓練同様に活動内容を吟味して継続的な組織運営が出来るようにして行きたいと思っております。
多くの職種の中でも産業廃棄物処理の職種は労働災害が多い職種です。公益社団法人全国産業資源循環連合会(旧公益社団法人全国産業廃棄物連合会)でも大きな問題と捉え、その対策に向けて全国の支部に対して指導しております。私も公益社団法人静岡県産業廃棄物協会の安全衛生委員会の役員をしておりましたので、その実態を会合などで耳にする事が多くありました。
自社での労働災害撲滅に向けてどのように取り組んでいかなければいけないのか中々良い案は見つかりませんが、手始めとして会社に存在していなかった「株式会社リサイクルクリーン衛生管理・安全運転管理規定」を作成してみました。内容的には自社の仕事内容と会っていない部分も多々ありますので、これから部会の活動として改善していきより良いものに作り直していく事が仕事となります。
先日の役員会では、統括衛生管理者と統括安全管理者が主体となり「安全運転7箇条」を改定し、「安全作業7箇条」に作り変えました。これは、改定した組織は安全運転ばかりではなく、安全衛生も含めた全体を管理する組織に生まれ変わった事により変更したもので、既に毎朝全ての工場で唱和しております。終着点の無い教育訓練と同様に「労働災害」と「車両事故」撲滅向けての取組にも終わりはありません。常に気づきができる目を養っていこうと思っております。