2017年11月06日
社員心得帖
経営企画室長竹本による「社員心得帖」 第5回
今回はリサイクルクリーン社員心得帖の第2章「終わりを思い描くことから始める」についてです。人は「人生の目的」「仕事の意味」を見出した時、本当の力を発揮するものです。あなたの人生の目的は何でしょうか?人生という時間の連続を、あなたは何に賭けたいと感じているでしょうか?人生を終わるその日に、どんな人生だったと振り返りたいでしょうか?とても深遠なテーマです。また正解のない問いです。しかし、この問いに正面から向かい合わないまま人生を過ごすと、あっという間に40歳になり、あっという間に60歳になり、あっという間に定年を迎えることになります。
われわれの誰もが、自分の人生を生きたいはずです。かけがえのない充実した人生を送りたいと切望しているはずです。そのためには、「人生の目的」「仕事の意義」「働くことの意味」を問い続けなければなりません。われわれは、「自分の人生を、どんな人生にしたいのか?」と常に問われているのではないでしょうか?誰でも「自分はこういう人生を生きていみたい」とか「こんな人物になりたい」といったことを、漫然と頭の中で思い浮かべることがあるはずです。けれども頭の中で思い浮かべているだけでは、なかなか実行には移せません。「思うこと」と「行動すること」の間には、大きな隔たりがあります。なぜなら人は、思ったことはすぐに忘れてしまうものだからです。遠い未来の目標よりも、今日一日やらなくてはいけないことのほうに、どうしても意識が向いてしまいます。
しかし思ったことはすぐに忘れてしまうのが人間の習性だとするならば、終わりを思い描くだけでは不十分です。そこで、自分が思い描いたことをミッション・ステートメントに落とし込むことを薦めています。ミッションとは「使命」、ステートメントとは「宣言」のこと。つまり自分はどのような人間になりたいのか、何をしたいのか、自分の使命とやるべきことを宣言する文章を書くのです。次の文章は「7つの習慣」の中で紹介されていたミッション・ステートメントの具体例です。これを読めば「ミッション・ステートメントはこんなふうに書けばいいのだな」ということがイメージ出来ると思います。ただし「一人ひとり個性が異なるように、個人のミッション・ステートメントも同じものは二つとない。形式も中身も人それぞれである」「どんな人間になるために、何を大事に生きていくか」さえ押さえられていれば、書き方は自由でいいということです。
具体例
まず家庭で成功しよう。
神の助けを求め、それにふさわしい生き方をしよう。
どんなことがあっても正直でいよう。
お世話になった人たちの恩を忘れずにいよう。
判断を下す前に双方の言い分を聴こう。
他人の忠告に耳を傾けよう。
その場にいない人を擁護しよう。
誠意を持ち、なおかつ強い決断力を持とう。
毎年何か一つ新しいことを身につけよう。
明日の仕事は今日計画しよう。
待ち時間を有意義に使おう。
常に前向きな姿勢でいよう。
ユーモアを忘れないようにしよう。
職場でも家でも規律正しくしよう。
失敗を恐れず、失敗から学び成長の機会を逃すことだけを恐れよう。
部下の成長を助けよう。
自分が話す二倍の時間、人の話を聴こう。
異動や昇進を気にせず、今ここにある仕事にすべての力を注ごう。
そしてもう一つ大きいのが、自分の中にぶれない軸ができあがることです。自分としては目的地を明確に定めて生きているつもりでも、生きているといろいろなことがあります。不本意な人事異動があったり、家族が病気になったりというふうに、望ましくもない出来事もいろいろと起きます。人はそうした外部環境の変化に翻弄され、しばしば自分でも気がつかないうちに変質してしまうことがあります。最初に一歩を踏み出したときの目的地とは、いつの間にか違う目的地に向かって歩き始めているといったことがありえるわけです。けれどもミッション・ステートメントがあれば、それをよりどころにして自分の今の立ち位置と、進むべき道を確認できます。間違った方向に進みそうになったときは、ミッション・ステートメントと今の自分を照らし合わせることによって、軌道修正を図ることができます。ミッション・ステートメントが、自分が向かうべき目的地を示す灯台の役割を果たしてくれるわけです。
リサイクルクリーンでは目標を立て行動に移し、習慣化することで自分と自分の人生との関係性が少しずつ形づくられる。「自分の人生をつくるのは自分しかいない・・・」と教えています。次回は第3章「最優先事項を優先する」についてお話しをします。