2017年12月04日
社員心得帖
経営企画室長竹本による「社員心得帖」 第6回
今回はリサイクルクリーン社員心得帖の第3章「最優先事項を優先する」についてです。自分はどうありたいか。進むべき道が決まれば次はどう実現するかという段階に入ります。そこで自分の「ものさし」に合った「重要なこと」を優先する時間の使い方が大切です。ここで言う「ものさし」とは前回勉強したミッション・ステートメントの事を言います。メールや電話などの単に「緊急な事」に振り回されず、飲み会や趣味などの「重要でない事」に流されず、重要なこと」を優先できるか否かが大事になります。
これは時間管理のマトリックスです。目標達成のためには「最優先事項」を軸に人生をスケジューリングする必要があります。「タイムマネジメント」は「時間」ではなく自分自身の「行動」を管理することです。最優先事項を達成するために最優先の「行動」は何なのかを明確にする。そしてきちんと「行動」できているかを定点観測することが大切です。要は「優先課題を中心に、計画し実行するということである。これがなかなかできない! ほとんどの人が第1、第3領域に振り回されて一日を終えます。実りある人生を送る為には第2領域が大事だと解っていても・・・。
緊急性のある第1領域についても「活動の中で占める割合を小さくしていく」事が大事になります。その為には、「対症療法ではなく、根治療法をしていく」要は、問題となる核を治療していく事が重要になります。付け焼刃の対処ではなく根本となる原因を正していく事が大事だと訴えています。たとえばお客様からのクレームが発生しにくい仕組みを整えれば、第1領域に忙殺されることはなくなります。「クレームが発生しにくい仕組みを構築すること」は一番大事な第2領域(緊急ではないが重要な事)に属しています。「この第2領域に力を注げば、第1領域でやらなくてはいけない」ことが減っていきます。このように、事故の多い会社は事故の根本原因を、不良品の多い会社は不良品の根本原因を正さないと一向に減らないということになります。
ではクレームの原因は?これはほとんどの場合、人的ミスです。リサイクルクリーンでは会社が嫌われる原因は全て人的ミスだと説いています。なぜお客様は会社を嫌いになるのでしょうか?「挨拶がない」「元気がない」「不愛想な接客」「配車ミス」「請求ミス」・・・。あげればキリがありません。お客様にご満足頂けないのは、プロ意識の欠如、人的ミスが原因。それらはすべて会社の責任です。なぜミスが起こるのか?
1、スムーズな作業のための準備やマニュアルづくりが徹底されていない。
2、ルールやテクニックを学ぶための充分な機会が確保されていない。
3、従業員がお互いを良く知らないためコミュニケーションの不全をおこしている。
これを解決するための活動はすべて第2領域となります。まず起こっている問題の根本原因は「人」だと考えて、とくにリーダーには人を成長させる方策を実施していくことが特に大事となります。リサイクルクリーンではこの為の勉強会を定期的に行っています。会社を支えるのは「人」この部分の教育には終わりがありません。全社員が同じ方向を向いて進んで行く。お客様の「ありがとう」が私たちの仕事です。と全社員が声を揃えて言えるまで・・・。
次回は社員心得帖の第4章「WIN・WINを考える」についてお話します。