皆さま、こんにちは！この時期多いのが、「何キロ太った」なんていう正月太りネタ。私はどうかって？お蔭様で、この時期に限らず体重に増減はありません。ここ３年ほどジムで割と真面目に筋トレをやっている成果か、多少食べたところで体重の変化ありません。肝心なのは、やはり代謝だということを実感する次第。そして筋トレには「こんだけキツい思いしたんだから！」と、それに見合う成果を得るため、論理的な思考をするようになったり、食事に気に付けるようになったりという副産物もあります。なんて話をすると一昨年あたりから話題になった謎のマッチョ社長Testosterone（テストステロン）氏みたい。ちなみに私、Testosterone氏の大ファンで同氏の著書は全て読破しています。

まあ、そんな自慢話はさておき。正月太りの原因は、この時期、普段より飲み食いする機会が多いということ。職場の忘年会などもある訳ですが、酔いが回ったところで内輪の話のネタの一つに「上司に対する愚痴」があります。私自身は愚痴を肴に酒を呷るなんて好みませんが、逆に私に対する愚痴や悪口で何処かの飲み会が盛り上がっているのかも？と考えると、それも妙な気分になります。そんな話をスタッフの女性とすると「上司に対する文句なんて当り前のこと。不満なんて無い訳ないじゃん！」とにべもない回答。トホホ・・。部下から見て上司というものは「イマイチ」「無能」「バカ」な存在であることは、どうやら多くに（全てではない）当てはまる現象のようです

そんな「無能な上司」という現象を解き明かすのが、米国の教育学者ローレンス・ピーターが提唱する「ピーターの法則」。階層社会の構成員は各自の能力に応じてそれぞれに無能のレベルに達するという法則です。有能な人は地位を昇りつめる。昇進が停止するのは、それ以上有能ではないとされる限界まで昇進した結果であり、人はそれぞれに無能に達することになるということ。優秀なプレーヤーだった人が、管理職になった途端、無能な上司になるよくある現象もこの法則が証明しているのです。課長としての地位で止まっている人は、課長としての能力を満たしていないため部下からも無能とみなされる。なぜなら、課長としての成果を発揮しているのなら、既に次の段階に出世しているはずだから。結果、仕事が出来ない無能な上司が多いように感じてしまうのだと。なんだか痛い・・。

とはいえ、人は自分の能力を買い被るから、無能レベルに達しないよう自分に適した地位で丁度良く止めることは出来ません。しかし、無能レベルに達してしまったことは本人には案外分かっているのではないでしょうか。自覚は無いにしても無意識的には、それに応じた言動を取るものです。例えば部下の些細な意見や質問に激昂（いわゆる逆ギレ）するパターン。また周囲に明らかに能力の劣るイエスマン（いわゆる飼い犬）を置きたがるパターンなど。それらは自らの胸の奥底にある無能レベル到達感との共振現象であったり、無能レベル到達感を意識しないための自己防衛であったりするのでしょう。かのマキャベリは君主論の中で言った。「君主の頭脳がどの程度のものか推測する場合、まず彼の近辺にいる人間を見るのがよい」と。

あたかも他人事のように書き連ねてみましたが、私も些少ながら役職と部下を持つ身。ピーターの法則にバッチリ当てはまっていると思うと・・、とっても辛い。蛇足ながら付け加えると、ピーターの法則は、組織の各階層には無能な人で溢れ返るいわゆる「上司はバカだらけ」状態の理由を解くだけではありません。ピーターの法則の肝要は、単に耳に痛い指摘ではなく、組織の成果は昇進する余力を持つごく一部の人達のパフォーマンスによって成り立つということ。我が身の無能さは自覚するとしても、会社という組織を活性化するのも私の立場であり仕事であるなら、余力を持ったパフォーマーを見出していかなければいけません。ピーターとマキャベリの示唆に富んだ言葉を日々噛みしめなきゃね！

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