2018年01月09日
おしえてクリンちゃん
クリンちゃんの廃掃法豆知識
皆さま、新年明けましておめでとう御座います。旧年中は大変お世話になりました。私のメルマガへのコラム掲載も4年が経過しようとしています。毎月皆さんの興味を引くような記事を載せることが出来ているのか大変不安ではありますが、業界内の情報等お伝えできればと思いますので、今後もお時間があればご購読ください。
安定の中にも変化を求められる昨今、企業は常に変化し続けなければなりません。弊社の経営理念の中にも「常に進化し続ける企業集団を目指します」との文章が盛り込まれております。言葉を文字に置き換えると短い文章ではありますが、社内全体に浸透させ、形にして成果を目に見えるようにしていく事は大変難しいものがあります。人は誰でもそうですが、成果が目に見えることにより一歩前に進むことが出来るのではないでしょうか。
さて、最近日本国内の人口は減少傾向にあります。人口形態も都市部への集中化が進み、地方の過疎化が進展しています。その中で、産業廃棄物を取り巻く形態も大きく変化してくるものと思います、地方で排出される廃棄物の量は確実に減少すると同時に企業の海外進出も進み日本国内で排出される全体の廃棄物量も今後ますます減少方向に向かっていくものと考えられます。
そのような中で業界では、環境変化に強い経営基盤を構築し、多様な廃棄物を広域で再資源化できる組織を構築し、高度循環型社会の実現に向けて、大手企業による業務提携が盛んに進められています。この業務提携ですが同業者間の業務提携に留まらず、金属リサイクル業者との業務提携も盛んに進んでいます。また、普段購読している廃棄物関連の専門誌などを読む限り、欧州企業の環境関連企業の日本進出も進んでおり、国内の建設廃棄物処理業者大手と協業しバイオマス発電による再生エネルギー事業や、水処理事業を行っている企業をグループ化し水道事業を手掛け、日本のインフラ事業へ参加しているようです。
その他にも、枯渇する埋立処分場に変わる処理先としてセメント産業の役割も大きなものとなっています。可燃性の廃棄物をセメント製造におけるクリンカ焼成用の熱エレルギーの代替として有効利用しています。多種多様な廃棄物の受入れが可能なセメント産業、処理後の副産物はセメント1t当たり474㎏の使用量となっているようです。このように、セメント産業は廃棄物のリサイクル先として今後ますます重要になってくるものと思います。
お客様サービスに重点を置く弊社も、地方の廃棄物処理業者ではありますが、アンテナを高くし廃棄物のリサイクル率を少しでも上げ、お客様の満足度を追及してまいりますので、今年1年もお引き立てお願いいたします。