2018年05月07日
おしえてクリンちゃん
クリンちゃんの廃掃法豆知識
5月を前に季節は春を通り越し、すっかり初夏のような気候です。、新緑も目に眩しい過ごしやすい季節となってきましたが、作業時の熱中症が心配される季節です。社員の体調管理には万全を期して作業環境の改善には取り組んで行きたいと思っております。
さて先日、業界紙である「循環経済新聞」の紙面に出ていた記事を紹介してみたいと思います。環境省がまとめた「産業廃棄物処理施設の設置、産業廃棄物処理業の許可に関する状況」2015年度実績です。この実績を見ると産業廃棄物の最終処分場の件数が減った一方で残存容量が微増となったとの事、また、産廃処理業・特別管理産廃処理業の許可件数も2014年度比で減少しているそうです。
【産廃処理施設】
・中間処理施設⇒1万8762件(前年度比64件増加)
中間処理施設数は廃プラスチック類や木くず・がれき類の破砕施設について廃止も多いがそれ以上に新規設置が多く微増となっている。
・最終処分場⇒1803件(前年度比24件減少)
遮断型は横ばい、安定型と管理型は微減となっている一方で残像容量を見ると微増ではあるが全ての処分場で増加している。
①遮断型⇒3万1146立方㍍(前年度9965立方㍍)
②安定型⇒6087万4025立方㍍(前年度6014万1434立方㍍)
③管理型⇒1億645万810万立方㍍(前年度1億589万3423万立方㍍)
【産業廃棄物処理業許可】
①産廃処理業⇒19万8279件(前年度比1158件減少)
②特別管理産廃処理業⇒1万9857件(前年度比292件減少)
【行政処分】
①報告徴収⇒6556件(前年度比1872件増加)
②立入検査⇒19万4324件(前年度比7842件増加)
③産廃処理業許可取消し⇒325件(前年度比5件減少)
④特別管理産廃許可取消し⇒12件(前年度比1件増加)
⑤産廃処理施設の許可取消し⇒44件(前年度比3件増加)
⑥改善命令⇒38件(前年度比5件増加)
⑦措置命令⇒5件(前年度比7件減少)
以上から最終処分場は新規の許可件数が少なく明らかに減少傾向にあることが読み取れる。しかし、残余量の増加に関しての要因に関しては、まとを得た説明は考察されていないのでわからないが、私が思うに循環型社会の構築に向けて全国の中間処理業者がより一層の廃棄物のリサイクルに取り組んできた成果ではないだろうかと思うがどうだろうか。また、首都圏においての最終処分場事情をみると管理型については東北から近畿の広域で処理されている、安定型処分場においては新規許可件数が少なく安定型処分場が希少施設となっている。