2018年10月01日
おしえてクリンちゃん
クリンちゃんの廃掃法豆知識
9月は天候不順な日が続き体調管理には気をつかいました。夏の疲れが丁度出る頃です。弊社でも構内作業員、ドライバー等の体調管理には気を揉む毎日が続いています。廃棄物処理業のような環境関連の仕事にはきっても切れない廃棄物のリサイクル率、このリサイクル率をどのように高めていくのかも大切な項目のひとつです。
その為に作業効率を追求し作業員1人当たりの1日の廃棄物処理量を数値化し各工場単位で比較していますが数値ばかりに気を取られすぎ作業員の安全を疎かにする事はできません。会社として作業効率を高め廃棄物のリサイクル率向上を計ることやそれに会わせて利益率確保も重要な側面ではありますが、働いてくれる作業員の安全確保がもっとも重要ではないでしょうか。このように多くの側面を検証し改善し組織全体に周知していく事が必要であると考えます。
さて、静岡県産業廃棄物協会では毎年恒例になっています浜松市(廃棄物対策課)と連携し不法投棄撲滅に向け年間を通していくつかの行事を計画し開催しております。毎年5月30日「ごみ0の日」には浜松市の職員の方と産業廃棄物協会西部支部の役員が班ごとに分かれて浜松市内をパトロールします。以前と比較すると不法投棄の件数は年々減少しています。多くの不法投棄の中身を検証するとその殆どが家庭系一般廃棄物と廃家電リサイクル法の廃家電製品です。特に天竜川の河川敷をパトロールすると大変多くの廃棄物が捨てられていましたが最近では見つけることは少なくなっています。廃棄物の不法投棄に対する罰則規定が厳しくなった事もあるとは思いますが、やはり1人1人の意識が高くなってきているのではないでしょうか。
そしてもう1つ廃棄物協会として重要な取組でもある不法投棄廃棄物回収事案に関しては毎年多くの廃棄物協会の会員(処理業者と排出事業者)の方の協力を得て大掛かりに回収事業を行っております。今年は私も西部支部の適正処理委員長としてこの回収事案を責任者として担当することになっております。不法投棄の発生場所の多くは山間地の谷間であり普段から人目につかない場所です。回収場所は山間地の谷間でもあり危険がつきものですが、皆さん労力を惜しむことなく発揮しこの回収業務あたってくれます。不法投棄物で埋め尽くされた場所が綺麗な基の地形に戻っていくのを見るのは疲れも忘れて清清しくなるものです。今後もこの事業は続いていくことでしょうが廃棄物を取り扱う者としては不法投棄を撲滅するための周知業務にも取り組んでいかなければいけません。永い道程であると思いますが、静岡県廃棄物協会会員の1人として、また浜松市民として取り組んで行きたいと思います。「不法投棄0を目指して」