2020年03月02日
お知らせ
マイクロプラスチック問題
レジ袋、食器、ストローなど身の回りで多く使用されているプラスチックは便利ですが、環境中に存在する微小なプラスチック粒子はマイクロプラスチックと呼ばれ、深刻な環境問題の1つともいわれています。明確な定義はありませんが、一般的に5mm以下の大きさのものをマイクロプラスチックといわれています。
マイクロプラスチックによって引き起こされる環境問題をマイクロプラスチック問題といいます。プラ自体が小さく回収が難しいため解決困難な問題だと考えられます。最も大きな問題としては、海洋生物へ被害です。魚類、甲殻類、貝類、アザラシなどの海洋哺乳類が海水に混ざったマイクロプラスチックを誤嚥し、さらに消化不全や胃潰瘍などを引き起こし、海洋生物を死に至らしめることです。
マイクロプラスチックの誤嚥は人間にとって無関係ではありません。2018年には人体にマイクロプラスチック片が取り込まれていることが判明しました。体内のマイクロプラスチックが人体に悪影響を与えるかどうかはまだ明らかではありません。近頃ではレジ袋やストローの規制の話がようやく進んできたようです。2018年の国連環境計画の報告書によれば日本人一人あたりのプラスチックごみの量は国民一人あたり年間32kgでアメリカに次いで二位です。
弊社では、廃プラスチック類などをリサイクルしたRPF(固形燃料)を製造しています。RPFは石炭相当の燃焼力、石炭と同等の高い熱量を持ち、化石燃料の代替燃料として製紙会社で使われています。プラスチックごみの発生を抑えることはもちろん、しっかりと分別することや排出者、処分業者の一人一人が意識をもって排出・処分することで、マイクロプラスチック問題の解決に少しでも繋がればいいです。