2020年06月01日
お知らせ
石綿含有建材(レベル1)について
アスベストレベル1 飛散性の著しく高いアスベスト含有吹付材のことです。主には、吹付石綿・ひる石・吹付リシン・吹付タイル等があり、アスベストが含有している建材が該当します。吹付石綿1989年製造を中止・ひる石は1988年に製造を中止しています。吹付リシン・吹付タイルにおいては1999年まで製造していました。
基本的には平成18年9月(アスベストの全面禁止)以降に着工した建物以外においては石綿の調査が必要となります。吹付材については分析試験を行った結果にて適した施工を行う必要があります。吹付石綿の除去を行には費用が掛かります。1999年以前の建物であってもアスベストを使用していない塗材や外壁塗装を塗り替えている場合がある為、アスベストの含有の有無を分析試験することが大切です。
アスベストレベル1を除去するにあたり施工前に労働基準監督署への届出及び都道府県または政令市への届出及び特別管理産業廃棄物保管責任者の設置する必要があります。除去方法は吹付石綿・ひる石においては隔離養生をしたうえで前室・クリーンルーム等を設け、作業区域は負圧機により区域内の空気が外に漏れないようにし負圧機にはフィルターを設置し排気に石綿が混入しないようにして作業を行います。作業後は洗浄・清掃を行い使用していた養生シート・作業者が着ていた防護服等はアスベストレベル1として処分します。
吹付リシン・吹付タイルにおいては自治体により差がある場合がありアスベストレベル3同等での除去作業を行える場合があります。但し、労働基準監督署・都道府県または政令市への届出等は必要となり、処分もアスベストレベル1として処分します。また、隔離養生とまでいかなくても除去した建材が他に付着しないようにシート養生を行ったり作業員も防護服等を着て作業し作業完了後には吹付石綿と同様の処分を行います。アスベストにはレベル1~3がありそれぞれに適した除去・処分が必要となります。